ゲシュム島の豊かな生態系と自然資源を活かした「エコアイランド」構想

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ホルムズ海峡は、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ非常に重要な海峡です。
北にイラン、南にオマーンのムサンダム半島に挟まれていて、最も狭いところの幅が約30~34km、全体的な幅は約55〜95km程度で、水深は約75m〜100mです。
ホルムズ海峡は、エネルギー輸送の大動脈で、1日約1700万バレルの原油と、石油製品が通過する重要な輸送路で、日本の原油輸入の8〜9割がこの海峡を通過します。

航行の難所としても知られていて、1日平均14隻が通過する混雑した海域で、タンカーはS字型の航路を進む必要があり、操船が困難です。

通常、タンカーの航行速度は約10〜15ノット(約18.5〜27.8 km/h)程度であることが多いらしいのですが、ホルムズ海峡のような狭く混雑した海域では、さらに低速で航行することが一般的となっているそうです。

ホルムズ海峡の安全な通航は、世界のエネルギー市場と日本のエネルギー政策にとって極めて重要です。

ホルムズ海峡上にあるゲシュム島は、イラン南部のペルシャ湾に位置する重要な島です。

全長約135km、幅最大40km、総面積1,491平方キロメートル、バーレーンの2.5倍の大きさで、本土のバンダレ・アッバースから約22km離れています。

周辺には石油・ガス田があり、工業開発の可能性を秘めていて「エコアイランド」構想による、豊かな生態系と自然資源を活かした開発が検討されています。

北部にはマングローブと干潟が発達し、さまざまな生物が生息していて、
1975年にラムサール条約に登録され、1976年にユネスコの生物圏保護区に指定され、2017年にはユネスコ世界ジオパークに指定されています。

スター・ヴァレー(Star Valley):独特の地形を持つ人気の観光スポットで、200万年という長い年月をかけて、雨風で大地を削り出した自然の要塞のような奇岩群が広がっています。チャークー・ヴァレーも奇岩地帯です。

タンディス・ヴァレー(Tandis Valley):遮るものがない場所で、奇妙な形の柱ような岩山や、地層が5色に浮き上がった極彩色の岩肌など、独特の地形と色彩が特徴です。

塩の洞窟:すべて岩塩でできた山の中に形成された天然のトンネルで、長い年月をかけて水が岩塩を溶かし、洞窟を形成したと考えられています。

ホルムズ海峡は、その戦略的重要性とともに、自然の美しさを楽しむことができる観光地としての魅力も兼ね備えています。

ゲシュム島は特例として、イランのビザがなくても入れる場合があり(事前に要確認)中東のハブであるドバイから定期便が飛んでいて、アクセスも良好ですが、公共交通機関や案内看板が少ないため、地元の人の案内が必要です。

観光地としての開発が進んでいないので、手つかずの自然が多く残っているのが魅力でもあります。