マイナンバーカードと運転免許証の一体化は任意

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警察庁は、マイナンバーカードと運転免許証を一体化させた「マイナ免許証」の運用を、2025年3月24日から開始する方針を固めました。

この一体化により、マイナンバーカードのICチップに運転免許証の情報が記録されます。

警察庁は2024年9月13日から1か月間、パブリックコメントを募集し、必要な政令などを改正する予定です。

マイナ免許証の有効期限確認や、更新時期通知のための専用アプリの開発も進められています。

マイナ免許証に記録される情報
•運転免許証番号
•有効期限
•免許の種類
•条件
•顔写真

「マイナ免許証」の取得は任意で3つの選択肢があります
マイナ免許証のみを持つ:2,100円(更新) 1,550円(新規)
従来の運転免許証のみを持つ:2,850円(更新) 2,350円(新規)
マイナ免許証と従来の運転免許証の両方を持つ:2,950円(更新) 2,450円(新規)

メリット
1.カードが1枚に統合される
2.住所変更手続きが自治体への届出だけで完結
3.免許更新講習を優良運転者(対面で500円)と一般運転者(対面で800円)はオンライン(200円)で受講可能
4.居住地外での迅速な運転免許証の更新手続が可能

注意点
1.マイナンバーカードと運転免許証の有効期限は異なるため、それぞれ個別に更新手続きが必要
2.海外で運転する際に従来の運転免許証が必要な場合がある
3.紛失時の再発行には時間がかかる可能性がある

マイナ免許証の導入は利便性向上を目指していますが、リスクを認識し、適切な対策を講じることが重要になります。

1.情報管理の徹底:マイナ免許証の取り扱いには細心の注意を払い、紛失や盗難を防ぐ。
2.セキュリティ意識の向上:オンラインでの個人情報の取り扱いに注意し、不審なサイトでの使用を避ける。
3.多要素認証の利用:可能な限り、追加の認証方法を併用する。
4.定期的な情報確認:自身の個人情報が不正に使用されていないか、定期的にチェックする。

2024年2月末時点で、マイナンバーカードの保有率は73.3%に達していて、国民の約4分の3がマイナンバーカードを保有していることになります。

政府は、マイナンバーカードの普及と、利活用の促進に継続的に取り組んでいて、2024年12月2日以降は、健康保険証の新規発行が停止され、マイナ保険証への切り替えが進んでいく予定です。