三大流星群の1つ ペルセウス座流星群

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ペルセウス座流星群は、毎年8月中旬に見られる主要な流星群の1つで、スイフト・タットル彗星(周期約133年)が母天体です。

一般的な出現期間は7月17日から8月24日で、2024年の極大日は8月12日、極大時刻は23時頃と予測されています。

スイフト・タットル彗星が放出する塵や小石が地球の大気に突入することで、毎年8月頃に見られるペルセウス座流星群を引き起こします。

1991年は、日本やアジア各国でZHR(天頂出現数)350が観測され、1992年も1991年に続き、平年の2倍以上が観測された特筆すべき年でした。
1993年以降は、従来の活動レベルに戻り、安定した活動(1時間に約30~100個)が観測されています。

ペルセウス座流星群は三大流星群の1つで、しぶんぎ座流星群(12月28日~1月12日)、ふたご座流星群(12月4日~12月17日)と並んで、1、2を争う流星数です。
明るい流星や火球が多く、速度が速く(対地速度59 km/s)、流星の後に煙のような痕が見られることがあります。

スイフト・タットル彗星は、1862年に、アメリカの天文学者ルイス・スウィフトとホレース・タットルによって発見され、1737年と1862年の記録が同一の彗星であることが後に判明し、過去の軌道が計算されました。

スイフト・タットル彗星は、核の大きさが直径約26kmと推定され、既知の周期彗星の中では最大級の大きさで、その大きさと地球へ接近する軌道のため、衝突の危険性があるなど、地球近傍天体として天文学的にも重要な研究対象となっています。

現時点では、少なくとも3000年間は地球との衝突の可能性はないとされています。

ペルセウス座流星群は長期にわたって観測されていて、近年でも予測可能な活動や、突発的な活動が観測されていています。

流星群を観測するための最適な月の状態は

新月に近い時期
新月の前後数日間が最適で、この時期は月が見えないか、非常に細い三日月の状態であるため、月明かりによる影響がほとんどありません。

月が沈んでいる時間帯
月が地平線下に沈んでいる時間帯を選ぶと良いです。
例えば、2016年の場合、8月11日が上弦の月で、夜半頃に月が沈むため、その後は月明かりの影響がない暗い空で観測ができました。

暗い空の確保
月明かりがない状態では、暗い流星まで見ることができるため、より多くの流星を観測できる可能性が高くなります。

極大時との関係
理想的には、流星群の極大時と月明かりの少ない時期が重なることです。
例えば、2024年のペルセウス座流星群は、上弦の月(月齢は7.7)に近い状態で、約半分の明るさを持つ月です。

ペルセウス座流星群の極大時、2024年8月12日23時頃の月の状態は、上弦の月ですが、月の入りが22時13分なので、極大時刻の23時よりも前に月が沈むことになり、晴れていれば1時間に30~40個程度の流星が、月明かりの影響を受けずに観測できます。