国際シンポジウム「Quantum Innovation 2024」

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量子科学技術とイノベーションに関する国際シンポジウム「Quantum Innovation 2024」が、2024年10月21日〜23日(ソラシティカンファレンスセンター)、日本政府と研究機関主催で行われます。

内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省が支援していて、「量子技術イノベーション戦略」の一環として位置付けられ、政府は量子技術を重要な戦略分野と認識し、「量子技術イノベーション立国」を目指しています。

この国際シンポジウムは、量子技術の最先端の発展を紹介し、研究・応用・教育・社会的認知に関する情報交換などを目的とし、研究機関、量子技術研究に注力している大学、民間企業、メディア関係者などの量子技術とイノベーションに関心を持つ幅広い層が参加します。

Quantum Innovation 2024の概要は

1.量子科学技術の最新の成果や動向、ニーズを取り上げ、量子コンピューティング、量子センシング、量子暗号、量子通信などの分野に焦点をあてる。

2.多分野の研究者が集まり、量子科学技術に関する画期的なアイデアを発表・交換する場を提供すること。

3.量子技術に関する研究、応用、教育、社会的認知について協力を模索すること。

4.若手研究者や学生、一般市民に対して、急速に発展する量子技術の概要を紹介すること。

5.量子技術の実用化を推進し、人材育成や国際連携を促進すること。

日本政府が2020年1月に策定した国家戦略の「量子技術イノベーション戦略」とは、量子技術を将来の経済・社会に変革をもたらす重要な基盤技術として位置づけ、日本の強みを活かし、重点的な研究開発や産業化・事業化を促進することを目指すものだそうです。

重点領域の設定
量子コンピュータ、量子通信・暗号、量子AI、量子セキュリティなどの主要技術領域を設定し、これらの分野でのロードマップを策定し、世界トップを目指しています。

量子拠点の形成
「量子技術イノベーション拠点」の形成を本格化し、基礎研究から技術実証、人材育成まで一気通貫で実施する体制を構築。

国際協力の推進
量子技術に関する多国間・二国間の協力枠組みを早期に整備し、特に欧米との国際連携を重視しています。

推進体制
統合イノベーション戦略推進会議の下、関係府省等が連携・協力して推進し「量子技術イノベーション会議」を設置し、幅広い取り組みを強力に推進しています。

近年、量子の特異な性質を利用した「量子技術」が急速に発展しています。

この技術は、従来の技術では不可能だった計算や測定、通信を可能にする可能性を秘めていて、量子の概念を理解することは、現代の科学技術の発展において非常に重要です。

量子力学の基礎を深く理解した人材(量子ネイティブ)は、これからの時代、重要な役割を果たすと予想されています。

Quantum Innovation 2025は、2025年7月29日〜8月2日の5日間、大阪で開催されることが決定しています。