14年ぶりに政権交代イギリスの新首相にキア・スターマー氏

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キア・スターマー氏がイギリスの第80代首相に就任しました。
スターマー氏率いる労働党は2024年7月4日に行われた総選挙で大勝し、議会下院の650議席のうち412議席を獲得して過半数を確保しました。
これにより、労働党は14年ぶりに政権交代を果たしました。

スターマー新首相は7月5日にバッキンガム宮殿でチャールズ国王から首相に任命され、就任演説で「わが国には大きなリセットが必要だ」、「変革に向けた仕事を直ちに始める」、「国が第一、党は2番目」という姿勢を強調し、労働党に投票しなかった人々も含めて全国民のために奉仕する決意を述べ、生活水準の向上に取り組む姿勢を強調しました。

新内閣の主要な人事は

副首相: アンジェラ・レイナー氏
財務相: レイチェル・リーヴス氏(女性初)
外務相: デイビッド・ラミー氏
内務相: イヴェット・クーパー氏

•1962年9月2日、工具職人の父と看護師の母のもとに生まれる。現在61歳。

•勉学に励み、一家で初めて大学(リーズ大学とオックスフォード大学)に進学。

•大学で法律を学び、卒業後、弁護士として人権や労働問題に取り組む。

•2008年から2013年までの5年間、イギリスの検察庁長官を務める。

•2015年に下院議員に当選。
政界に入り、ジェレミー・コービン党首時代に影の内閣で要職を務める。

•2020年4月に労働党党首に選出。
保守党政権下で野党第一党の党首として政府を追及し政策を提案してきた。

•10歳頃から現在までサッカーを続けている。
アーセナルのファン。

スターマー新政権の最大の課題は、厳しい財政状況の中で経済成長を実現し、国民の生活水準を向上させることです。

この政権交代は、2010年にゴードン・ブラウンが退陣して以来、14年ぶりに労働党出身の首相を迎えることになりました。