BRICSの成長が加速している

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BRICSは、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)、南アフリカ(South Africa)の5カ国から成る国際的な枠組みを指す造語です。
当初(2001年頃)は南アフリカを除く4カ国でBRICsでした。

IMF(国際通貨基金)の予測では、BRICSのGDPが2025年には33%に達すると予測されていて、G7を上回る可能性があります。

2023年8月の首脳会議で、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の5カ国が新たに加盟し、2024年からは10カ国体制となりました。
南アフリカの情報によると、現在BRICSへの加入希望を表明している国は既に40カ国を越えていて、20カ国以上は既に正式な加入申請を提出しているそうです。

BRICSは経済協力を重視していて、共同支払システムの構築や加盟国間の自国通貨決済などの議論を進めていて、これらの取り組みが実現すれば、BRICS諸国の経済貿易金融協力がさらに加速する可能性があります。

BRICS各国の経済成長の主な要素は

豊富な天然資源
ブラジルとロシアは広大な国土と豊富な天然資源を有していて、ブラジルは農業や鉱業などの資源産業が盛んで、輸出により経済を牽引しています。
ロシアはエネルギー資源、特に原油と天然ガスに恵まれ、その輸出が経済発展を支えています。

巨大な人口と労働力
インドと中国は、各国14億人を超える巨大な人口を抱え、豊富な労働力と、大きな国内市場が強みとなっています。
インドは若い労働力が豊富で、特にIT産業が急速に発展しています。

製造業と輸出
中国は「世界の工場」としての地位を確立し、製造業が世界最大規模を誇っていて、輸出産業の急成長が中国の経済発展の大きな要因となっています。

技術革新と産業の多様化
中国はAIや5Gなどの分野で急速に発展しています。
インドはIT産業やソフトウェア開発、ITサービスの分野で世界をリードしています。

経済政策と金融政策
BRICS諸国は様々な経済政策や金融政策を実施し、独自の発展を遂げています。
これらの政策により、多様なビジネスチャンスが創出されています。

国際協力と経済連携
BRICS諸国は情報交換や協力関係の拡大を通じて、新興国としての地位を確立しています。
新開発銀行(BRICS銀行)の設立やBRICS穀物取引所の創設など、さまざまな分野で協力を進めています。

BRICSは世界のGDPの約28%(2024年時点)を占めるまでに成長しています。

多極化する世界において、BRICSが新興国の経済的な勢いを増していくことと、国際協力が深まることを示す重要な事例となっていて、今後も加盟国の拡大や経済協力の強化を通じて、世界経済と国際関係における重要性がさらに高まると予想されてます。