EXPO 2025 万博の理念は「人類課題の解決の場」

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2025年大阪・関西万博会場の夢洲(ゆめしま)では、整地作業が進められていて、シンボルとなるグランドリング(円形の木製大屋根)は、2024年秋頃には全周約2kmがつながる見込みです。

会場建設費は当初の1250億円から2350億円に増加していて、運営費も当初の想定から4割増の1160億円に膨らんでいるなど、費用増加への懸念から、政府は予算監視委員会を設置し、博覧会協会も運営費執行管理会議を立ち上げています。

各国のパビリオン建設が始まりつつありますが、パビリオン運営のための日本人スタッフの確保など、一部の国からは開幕までに間に合うかという懸念の声も上がっています。

日本企業からの出展も決まっていて、例えばバンダイナムコホールディングスが「ガンダムパビリオン(仮称)」の出展を発表しています。

開催期間は2025年4月13日から10月13日までの184日間と決定していますが、国際情勢が各国の出展に影響を与える可能性があります。
開催まで約9ヶ月となっていて、準備は最終段階に入り、残された課題の解決が急がれます。

2025年大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」。
このテーマには、人類が直面する様々な課題に対して新たな価値観を生み出し、持続可能な未来を構築するという意図が込められています。

主な理念と考え方

いのち輝く未来社会のデザイン
目的: 人々が自らの幸福な生き方を追求し、持続可能な社会を共創する。
背景: 格差や対立の拡大、AIやバイオテクノロジーの発展、長寿命化などの社会課題に対応するため。

サブテーマ
Saving Lives(いのちを救う): 一人一人の「いのち」を守る、救うことに焦点を当てる。
Empowering Lives(いのちに力を与える): 一人一人の「生活」を豊かにし、可能性を広げることに焦点を当てる。
Connecting Lives(いのちをつなぐ): 人と人、人と社会をつなげることに焦点を当てる。

未来社会のショーケース
カーボンニュートラル: 環境負荷を最小限に抑える持続可能な社会を目指す。
デジタル技術の活用: ARやVRなどの先端技術を活用し、バーチャル万博も実施。
次世代モビリティ: 未来の交通手段を展示・実証する。

多様性と共創
非中心・離散の理念: 会場デザインは「つながり」を重視し、多様性を象徴する。
共創の取り組み: 世界中から集まる知恵とベストプラクティスを活用し、SDGsの達成を目指す。

エンターテインメントと文化
ウォーターワールドの水上ショー: 海面を利用したショーやイベント。
プロジェクションマッピング: 会場内の施設や通路を用いた映像演出。
伝統芸能とポップカルチャー: 多様な文化体験を提供する。

安全と持続可能性
電子チケットと予約制度: 過剰な混雑を避け、快適な体験を提供。
感染症対策と防災対策: 安全安心の実現に向けた取り組み。
サステナブルな運営: 環境に配慮した持続可能な運営。

「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するために、8つのテーマ事業が設定されていて、それぞれが「いのち」に関連した異なる側面を探求します。

2025年大阪・関西万博の8つのテーマ事業「いのちの輝きプロジェクト」の内容は

1.福岡伸一(生物学者、青山学院大学)
テーマ『いのちを知る』 パビリオン名『いのち動的平衡 I am You 』

2.河森正治(アニメーション監督、メカニックデザイナー)
テーマ『いのちを育む』 パビリオン名『LIVE EARTH×SPACE LIFE』

3.河瀬直美(映画監督)
テーマ『いのちを守る』 パビリオン名『いのちのあかし』

4.小山薫堂(放送作家、脚本家)
テーマ『いのちをつむぐ』 パビリオン名『EARTH MART』

5.石黒浩(大阪大学教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長)
テーマ『いのちを拡げる』 パビリオン名『いのちの未来』

6.中島さち子(音楽家、数学研究者、STEAM教育家)
テーマ『いのちを高める』 パビリオン名『いのちの遊び場 クラゲ館』

7.落合陽一(メディアアーティスト)
テーマ『いのちを磨く』 パビリオン名『null2(ヌルヌル)』

8.宮田裕章(慶応大学教授)
テーマ『いのちを響き合わせる』 パビリオン名『Co-being』

これらのテーマ事業は、リアル会場とバーチャル会場の両方で展開され、「シグネチャーパビリオン」や「シグネチャーイベント」という、体現する特別なイベントプログラムして実施されます。

このテーマを通じて参加者が、他者や地球のために行動を起こすきっかけとなり、“いのち”について考え、その概念をアップデートする場所となることを目指し、創造的な行動を促すことを目指しているそうです。

万博期間中には「テーマウィーク」が設定され、約1週間ごとに地球規模の社会課題の解決策を探るイベントが開催されます。

大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」を具現化し、持続可能な未来社会の実現を目指しています。