Wi-Fi 7は既存技術の高度化を促進するのか

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Wi-Fi 7 (IEEE 802.11be)は、Wi-Fi 6/6E に次ぐ次世代の無線LAN規格で、EHT (Extremely High Throughput)とも呼ばれています。

IEEE 802.11プロトコルセットのワイヤレスネットワーク規格で、Wi-Fi Alliance によって Wi-Fi 7 に指定されています。

Wi-Fi 8 は2028年採用予定とのことです。

•高速通信: 最大通信速度は理論値で36~46Gbpsに達し、Wi-Fi 6/6E の約3.7~4.8倍の速度を実現します。

•低遅延: Wi-Fi 6/6E と比較して4倍の低遅延を実現し、よりスムーズな通信が可能です。

•大容量: 320MHz幅の通信帯域と MLO(Multi-Link Operation)技術により、Wi-Fi 6 の最大5倍の容量を提供します。

•周波数帯: 2.4GHz、5GHz、6GHzの3つの周波数帯をすべて利用できます。

•新技術:1つの信号で送信できる情報量が増加(4K-QAM) 、異なる周波数帯を同時に利用して柔軟なデータ伝送を実現(MLO)

Wi-Fi 7 は、高速・大容量・低遅延の特性を活かし、オンライン会議やクラウド利用時の効率向上、大容量オンラインゲーム、AR/VR、4K/8K動画のスムーズな視聴、多数のデバイスの同時接続と効率的な通信などが可能になります。

Wi-Fi 7 を、これまでのWi-Fi規格と比較すると

•通信速度: Wi-Fi 7 の最大理論値は約46Gbpsで、Wi-Fi 6/6E の9.6Gbpsと比べて約4.8倍の高速化を実現しています。

•周波数帯: Wi-Fi 7 は2.4GHz、5GHz、6GHzの3つの周波数帯をすべて利用できます。
Wi-Fi 6 までは2.4GHzと5GHzのみ、Wi-Fi 6E で6GHzが追加されました。

•チャンネル幅: Wi-Fi 7 では最大320MHzの帯域幅を使用可能で、Wi-Fi 6/6E の160MHzから拡大しています。

•変調方式: Wi-Fi 7 では4096-QAM OFDMAを採用し、Wi-Fi 6/6E の1024-QAM OFDMAからさらに高度化しています。

•MIMO: Wi-Fi 7 では16×16 UL/DL MU-MIMOを実装し、Wi-Fi 6/6E の8×8 MU-MIMOから拡張されています。

•低遅延: Wi-Fi 7 は Wi-Fi 6/6E と比較すると4倍の低遅延を実現しています。

•ネットワーク容量: Wi-Fi 7 は320MHzとMLO技術により、Wi-Fi 6/6E の最大5倍の容量を提供します。

•MLO(Multi-Link Operation): Wi-Fi 7 では異なる周波数帯を同時に利用して柔軟なデータ伝送を実現する新技術が導入されています。
理論的には、MLOを使用することで、Wi-Fi 6/6E の遅延はわずか1%です。

日本では2023年末に総務省が電波法施行規則を改正し、Wi-Fi 7 の利用を認可しました。

現時点で、2024年9月発売予定のiPhone16シリーズへの搭載が噂されています.